桜を見る会について今日国会では追求が続いた。桜を見る会に推薦した人は1000人に登っていたが、身内からも説明責任を求める声が上がった。さらに前夜祭では総理は会費5000円は受付では安倍事務所の職員に支払われ、その場でホテル名義の領収書を発行。受付終了後にその場で職員がホテルにまとめて支払いをしたというが、ホテル側からの明細書の発行されなかったと答えた。参加者は800人で、一人5000円であれば400万円の支払いで、実際に払った額がこれを超えていて差額を総理側が負担した場合は公職選挙法に違反する可能性もあるために明細に書かれている金額が重要。取材した4つのホテルは一般論とした上で主催者に明細を発行しているとし、再発行も可能だという。さらに官邸関係者は総理の異例の説明の前に記者に説明する前に総理は菅官房長官や秘書たちと打ち合わせをしたとしている。

 

桜を見る会」の騒動を巡っては昨日、総理が招待客の推薦に関与したことを認め、総理夫人の推薦があったことなども判明している。今日の国会でも野党から参加者について激しい追及の声があがったが、政府は「名簿を廃棄した」として、「詳細な招待客については把握していない」と突っぱねた。政府は招待客の名簿を5月9日に廃棄したとしているが、この日は宮本議員が内閣府に資料の開示を要求した人と一致する。政府は5月9日に廃棄した理由を“大型シュレッダー”の順番待ちの結果としている。

この大型シュレッダーは内閣府庁舎の地下1階「シュレッダー室」の中にあり、使用の際は予約が必要。1000枚を一括投入でき、40秒で細断が可能。ある省庁の幹部は「シュレッダー待ちは経験もないし聞いたこともない」と話している。さらに、内閣府内閣官房が取りまとめた総理に関するものは保存期間が1年未満だが、総務省厚労省国交省などは同様の名簿を保存期間10年未満で取り扱っている。

スタジオトーク。大型シュレッダーは、1000枚を40秒で処理できるため、1万5000枚だとしても10分足らずで処理できてしまう。後藤謙次は、「シュレッダー待ちは聞いたことがない、こんな大きなシュレッダーがあったことも知らなかった」と話した。文書の廃棄は過去にもあり、「南スーダン日報問題」や「森友問題」があった。情報公開クリアリングハウス理事長は「約5500万円の支出の根拠となる名簿の保存期間が1年未満なのは問題、官僚が問題になる前に捨てておこうと意識変化しているのでは」と指摘している。後藤謙次は「森友問題が表面化した2017年の暮れに公文書管理のガイドラインが出来て、例外的に1年未満というカテゴリーが設けられた、その時から恣意的に使われるのではと懸念されていたが、今回現実になった、1年未満をきめた人と時期を明らかにする必要がある」などと述べた。

スタジオトーク後藤謙次は「年明け解散を唱える人はいるが安倍総理にはハードルが高い、これまでは自公で過半数という戦いだったが、今度は憲法改正を問うため自公で3分の2というハードル、これを超えられなければ政策目標を見失い政権の足元が危ういため、解散の可能性は少ない」と話した。後藤謙次は「安倍総理は自身の問題で憲法改正が遠のいたため求心力が落ちている、自民党大勢は来年のパラリンピック以降の解散総選挙が現実だろう」と語った。

 

桜を見る会の招待基準について以前、安倍総理は「功績功労のあった方々を各省庁からの意見を踏まえ招待している」と説明していた。しかしネットでは安倍昭恵総理夫人からの招待があったとの声が多数あがっている。共産党の宮本議員が内閣府などに招待者の人数について資料提出を求めたその日に内閣府が招待者名簿を廃棄していた問題については、各局と調整をし連休明けの5月9日になったと説明した。会費5000円は安すぎると指摘を受けていた前夜祭については、大多数が当該ホテルの宿泊者だったため安い価格になったと説明していた。2015年の文書では会場と宿泊先が異なってたとの指摘に対しては、事務的な手違いで会場が確保できず変更したと説明した。委員会では宿泊先に前夜祭会場以外のホテルがあった点を指摘した。きょう、安倍首相の在任期間が憲政史上最長となった。公明党からは、安倍総理最大のピンチかもしれないと声があがっている。安倍総理は、全身全霊をもって政策課題に取り組んでいきたいと話した。