【晋ちゃん、宿題は終わったの】河井夫妻事件 また「責任を痛感」 軽~い安倍流処世術

「適材適所」らしい。法相という法治国家の枢要ポストを任された河井克行衆院議員が妻・案里参院議員とともに逮捕・起訴された。任じた安倍晋三首相から飛び出したのは、おなじみの「責任を痛感している」というあのフレーズである。長く戦後政治を見てきた識者と安倍流処世術の「軽さ」を考えた。
 安倍首相の小学生時代の話である。政治活動で多忙な父・晋太郎氏(元自民党幹事長、1991年死去)と、夫の地元・山口にいることが多かった母・洋子さん(92)の代わりに、東京で晋三少年の面倒を見ていたのが乳母の久保ウメさんであった。
 「ウメさんは、かつて私の取材にこんなことを言っていたんです。小学校低学年の時のこと。夏休みが終わりに近づくと『晋ちゃん、宿題は終わったの』とウメさんが聞く。そのたび、晋三少年はしれっと『ウン、終わったよ』と答える。でも見ると、夏休みの絵日記やら何やらが真っ白。仕方なく、ウメさんがわざと左手に鉛筆を持って宿題をやってあげた、と言います」

https://mainichi.jp/articles/20200729/dde/012/040/041000c
河井夫妻事件 また「責任を痛感」 軽~い安倍流処世術
会員限定有料記事 毎日新聞2020年7月29日 東京夕刊

 

安倍首相の夏休み、コロナ禍で中ぶらりん 首相周辺「批判の集中砲火で疲れている。毎回、小池氏に邪魔される」などとまた人のせいにする安倍自民党


お盆シーズンが本格化する中、安倍晋三首相の夏休みが中ぶらりんの状態になっている。

 地元の山口県入りを検討していたが、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、東京都の小池百合子知事が旅行や帰省の自粛を都民に呼び掛けたことで立ち消えになった。こうした状況で東京を離れれば批判を招きかねないとの懸念もあるようだ。

 首相は12日、午前中は東京・富ケ谷の私邸で過ごし、午後1時すぎに首相官邸に出勤した。夏休みの日程が固まらないため、やむなく「午前休」(官邸関係者)でつかの間の休息を取った形だ。

 首相は例年この時期に地元で墓参りし、13日に開かれる花火大会に参加するのが習わしだ。政府は帰省自粛を求める立場ではないため、首相は今年も同様の日程を描いていた。だが、首相周辺によると、小池氏が真逆の立場を打ち出したことから、取りやめざるを得なくなったという。

 首相が今年の夏休みのスケジュールをキャンセルしたのはこれで2回目。7月に4連休を利用して山梨県の別荘訪問を計画した際も、小池氏が不要不急の都外への移動自粛を要請したため、諦めるしかなかった。首相周辺は「毎回、小池氏に邪魔されている」と悔しがる。

 「批判の集中砲火で疲れている」。首相の近況を周辺はこう明かし、15日の終戦記念日後は例年通り別荘に滞在して、英気を養えないかと気をもんでいる。ただ、「優雅な静養は国民から反発を浴びる」(自民党ベテラン)との声もあり、二の足を踏んでいるのが実情だ。 

時事通信
8/13(木) 7:10配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb7ed098e13482cbc79803b326bbf8f79c99b79f