安倍昭恵夫人】居酒屋は小池号令厳守も“闇紳士”逮捕で疑惑再燃 

 

東京都が3日から要請している飲食店の時短営業。酒類を提供する店は午後10時までと“クギ”を刺されたことで気になるのは、あの店の動向だ。安倍首相の妻・昭恵夫人がオーナーを務める和食居酒屋「UZU」(千代田区)である。

 日刊ゲンダイ記者が営業時間に「UZU」の前を訪れると、まず目に留まったのは、入り口の扉に張られた〈営業時間のお知らせ〉の注意書き。普段は午後11時まで営業しているが、都の要請に応じ、〈しばらくの間、営業時間を17時から22時とさせていただきます〉とある。「3密」回避のためか、〈席の都合上、御予約のお客様のみのご案内とさせていただきます〉との徹底ぶりだ。

 入り口横の窓はカーテンで閉め切られていたため、店内の様子はうかがい知れなかったが、窓には小池知事肝いりの都の「感染防止徹底宣言ステッカー」が貼ってあった。時短営業にステッカーと、小池知事の言いつけを厳守するあたり、都の協力金20万円をもらう気マンマンなのだろう。

しかし、血税が原資の補償を求めている場合なのか。UZUが時短営業中に“昭恵案件”が再燃。昭恵夫人の関連会社に資金を援助していた“闇紳士”が逮捕されたのだ。

 東京地検はIR汚職事件を巡り、被告に虚偽の証言を持ちかけた組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で会社役員3人を逮捕。カジノ事件で贈賄罪に問われている中国企業の元顧問の2人に、偽証の見返りとして、現金3000万円強の現金を渡そうとした疑いだ。

■資金援助を受けた過去

 今回、逮捕された3人のうちの1人こそ、消費者庁から業務停止の行政処分を受けているマルチ商法業者「48(よつば)ホールディングス」の元会長・淡路明人容疑者だ。

 2016年4月の安倍首相主催の「桜を見る会」やその「前夜祭」に参加。同年11月に山口県下関市に複合型ゲストハウス「uzuhouse」が開業した際、昭恵夫人が取締役を務める運営会社にクラウドファンディングを通じて資金援助までしていた人物だ。ネット上には、昭恵夫人とのツーショットが出回っており、かなりの“濃厚接触”ぶりがうかがえる。

 運営会社に改めて出資の事実を確認すると、「(淡路から)支援していただいた」(担当者)と回答した。

 カジノ事件に絡んで逮捕されるような人物からカネをもらい、あまつさえ一緒の写真に納まる――。旦那の健康悪化が懸念される中、「日本のファーストレディー」の身辺は大丈夫なのか。

日刊ゲンダイ
2020/08/07 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276968